スペシャルプログラム 「ボードゲームをつくろう!」

アフタースクールでは、子どもたちが自由に過ごし方を決定し1日を生活しています。

外に遊びに行ったり、おやつを食べたり、読書をしたり。その中でもアフタースクールにあるボードゲームで、一緒に遊ぶ子どもたちをよく見かけます。

そんな子どもたちに近い存在であるボードゲーム。今回は3日間にわたってボードゲームにまつわるスペシャルプログラムを行いました。

今回講師として来てくださった方は渡辺範明(わたなべ のりあき)さん。

ボードゲーム製作のプロの方から、「どのようにしてボードゲームを作るのか」について体験・遊びを通して学びました。

まずは1日目。

講師の方が持ってきてくださったボードゲームに子どもたちも大興奮。

その様子を見ながら、「ボードゲームを楽しむ」ことは、製作において大切なことの一つであると話してくれました。

子どもたちのテンションも高く、ドキドキワクワクしながら始まったボードゲーム作り。

今回は既存のボードゲームを参考にしながら製作を進めていきます。

紙やペンなど、日常生活ですぐにできるミニゲーム集のようなボードゲームになっており、子どもたちにはそのミニゲームを考えます。先生の作成したボードゲームをプレイする前に、まずは自分たちで考えてみます。

「うーん。どんなのが面白いんだろう?」

「私はお絵描き対決とかにしようかな、私が好きだし笑」

子どもたちも頭を悩ませながら、でもどこか楽しそうに丸紙にゲームの内容を書いていきます。

 

ある程度のゲーム数が集まったところで、今度は実際に自分たちが作ったゲームを遊んでみます。

楽しいと思って作ったゲームでも、いざ実際にプレイしてみるとルールがあいまいだったり、難易度が合っていなかったりと、問題点がでてきます。

この「テストプレイ」を通して自分たちのゲームを振り返り、また修正していくことで、よりよいゲームが生まれていくのだそう。

「このゲームだと楽しくてもどうやって勝敗をつければいいのかわかりにくいかも・・・」

「なら、こうしてみたらどう??」

子どもたちもアイデアを出すだけでなく、実際にプレイして考えることで振り返りの時間をしっかりとることができていました。

 

2日目は、初めに実際に先生が持ってきたボードゲームをプレイしてみることに。

製品にもなっているボードゲームはやっぱりパッケージもかわいいし、イラストも素敵です。それになによりゲームバランスが整っていて、子どもたちもとても楽しそうに遊んでいました。

1日目に実際に自分が作った経験から、楽しいだけでなく、製作のヒントや、自分のゲームに足りていない部分をダイレクトに感じることができました。

 

3日目最終日。2日目に行ったゲームを机一面に並べながら、1日目と同様に自分でゲームを製作していきます。1日目よりも子どもたちの考えるゲームのお題の数は相対的に少なくなっているはずですが、2日目に行った先生のゲームを参考にしていること、問題点を自分たちでも発見しやすくなっていることから、3日目も子どもたち全員がゲームを作成することができました。

 

3日目も自分たちで作ったゲームを実際にテストプレイしてみます。

近くで見ていて気付いたことですが、明らかにゲームの勝敗がわかりやすく、またさまざまな種類のゲームが製作されていることを感じました。

 

もっとあそびたかった~~と声が聞こえてくるほど大興奮した3日目。

 

楽しみながらも、このスペシャルプログラムを通して感じ取れたこと。

子どもたちにとって、なにか生み出したあと、試行錯誤してより良いものにする。そしてまたそれも振り返って考えてみる。ボードゲームだけでなく、多様な場面で活きる力をすこしでもこのプログラムで感じ取ってもらえたらと思いました。

楽しさと、学びのバランスがとてもよい3日間となりました!

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