11 Apr 2023
アフタースクールでは初めての「殺陣教室」のプログラムを実施しました。
映画や時代劇で目にすることがある「殺陣」を、実際に経験できる機会は少ないのではないでしょうか。
今回は魂刀流武州芳斬会の皆さんを講師としてお招きし、子どもたちが殺陣に挑戦!
「殺陣って知ってますか?」
「知ってる!テレビで見たことある!」「剣を使うんだよ!」子どもたちにも、ある程度のなじみはあるようでした。
殺陣や剣術では、むやみに人を傷つけるということではなく、相手に敬意を払ったり、思いやりを大切にしているということを、講師の方は子どもたちに伝えてくれました。
そして、まずは実際に講師の方たちに立ち廻りや剣術を披露してくれました。目の前で繰り広げられる迫真の演技に、子ども達も「かっこいい!!」と、くぎ付けでした。
殺陣で使用する模造刀にも触らせてもらいました。真剣ではないですが、そのもののように鋭く光っている模造刀を前に、子どもたちの目も輝いていました。
演技を見終わった後は、低学年の子どもたちにはウレタン製の軽くて柔らかいもの、高学年の子どもたちには木刀が出渡され、立ち廻りの練習に取り組みます。
立ち廻りの前に、相手に敬意を表すための「礼に始まり、礼に終わる」を教わり、正座をしてお辞儀の練習をしました。
しっかりと背筋を伸ばしてお辞儀を終えたところで、剣を握ります。簡単な二人組での立ち廻りを教わり、練習をしました。斬る役と斬られる役に分けて取り組みます。
どうしても斬る役をやりたがる子どもたちが多かったのですが、講師の方からは、「殺陣は斬る役以上に、斬られる役の演技が大変で、大切なんだよ。」とのこと。
その言葉を聞いた斬られる役の子どもたちは、どうやったら本当に斬られているかのように振舞うことができるかを意識をしながら、演技に取り組みました。
最後には2人1組ずつ、みんなの前で立ち廻りの練習の成果を披露しました。
「○○の斬られ方、めっちゃリアル!!」など、教えてもらった視点を意識しながら演技を見ることができました。
殺陣というものが、ただ相手を斬る、相手に斬られるというだけでなく、そこには相手を尊重する精神があること、人間の命の尊厳と向き合いながら表現をしているということを、今回のプログラムを通じて少しでも感じてもらえたら嬉しいです。