2017年 7月 の投稿一覧

8年生のレポート(「対話で未来を拓く」からの抜粋)

フィリピン、マニラ郊外のゴミの山は、売れるものを探す人たちで溢れていました。私が知り合った10歳の男の子は週4回、一日5時間以上ここで働いています。時に死者を出す危険な場所で、なぜ。
そこには貧困の問題がありました。学校へ行くのも難しく、衛生状態も悪く。

帰国後、自分にも何かできないかと、報告会を企画しました。高校生・大学生や大人を含めたテーマトークです。考えを深め、視点を広げる機会になりました。顔と顔を見合わせての対話には可能性があります。いろいろなバックグラウンドを持った方々との対話から生まれるアイデア。

世界にはたくさんの課題があります。誰かが変えてくれるのではなく、自分たちにできることをやってみる。そんな風に考えるようになりました。未来をよりよいものに変えていくために。

 

子どもたちには、こんな話を添えました。

「人の気持ちがわかる人が、豊かな人です。豊かさに向けて学べる人が普通の大人です。普通ってほんとにすごいことですよね。普通であるってこと自体すごく普通じゃないことかもしれないくらい。そして、学びつづけることができる人のことを、市民というのではないでしょうか」

授業観察(5年英語)

英語の授業の課題を話し合って、「学び合い」で解決への一歩を選択したParkグループに、私は少し懐疑的でした。もっと具体的で、基本的な確認のほうが現状に合っているような気がしたからです。けれど、Parkグループのみんなは、数名の仲間でそれぞれ問題に取り組み、楽しそうに話し合い、辞書を引き、教えたり教えられたりして、何とか自分たちで解答を導いていましたね。

ネイティブの言っていることがわからないと「人のせい」にしていた人たちとは思えないくらい、活気のある教室でした。堂々と間違える姿に、成長も確信しました。

 

そっと机をそろえた君の動きを見逃さなかったよ。

鉛筆が落ちた瞬間に、反応していた君の身体も。

消しゴムのかすを、嬉しそうに片付けて、この時間に感謝して、少しだけ自分たちをほめてあげたいようなその顔。

 

この教室にいると自然に力がついてしまうような集団をつくって欲しいと思います。

プライマリーの4年生が総合部を紹介します PartⅡ

(児童の作文の続き)

 その他にも、ぼくは時々、どうしたらいいのか、わからなくなった。給食の用意ひとつにしても、掃除のやり方にしても、当たり前だが、わからないのだ。

ぼくはそれを見て、ぼくが1年生だったころを、目の前で見ているようなさっかくにおそわれた。そして、同時に、ぼくの担当をしてくれた先輩のことを急に思いだした。そして、その先輩に申し訳なかったような気持がわいてきた。

「ぼくも、あの時の先輩のようにやってみよう」

そう思ってから、なぜか上手くいくようになった。もちろん彼ががんばったのだが、それだけではないような気がしている。

  ぼくは、毎日、小学生新聞を読み、英文で書かれた本を読んでいる。(今は、ビルゲイツの伝記)正直、勉強も学校生活も楽しいだけではないが、この毎日が積み重なって、いずれ、将来研究者になる夢に結びつくのだと信じてがんばっている。

スタンフォード大の卒業式でジョブスが言っている。

You have to trust that the dots  will  somehow connect in your future.

全ては将来につながっている。

プライマリーの4年生が総合部を紹介します PartⅠ

ある児童の作文から、総合部を紹介します。

 ぼくの学校は少し特殊で、学科以外は、1年生から4年生までが同じクラスで生活する。朝の会・昼食・掃除・帰りの会・Teamでの活動(週6時間)を異学年で行う。この集団をプライマリーと呼ぶ。ぼくはこの4月に4年となり、1年生の世話をする任務に就いた。これは4年生全員に与えられる機会で、ぼくはこの機会が待ち遠しかったが、不安でもあった。
4度目の入学式に参加。そして、ぼくが世話をする1年生がついにやってきた。
「1年生が来てくれて、すごくうれしいんだ」
「化学が大好き。特に元素が」こんな会話をした。
その日から、ぼくは急に今までの学校生活の立場が変わったような気がした。同時に責任について考えるようになった。

ぼくの学校は制服で登校する。だから、朝学校に着いたら、連絡帳を書いてから、更衣室に行き、体操着に着替える。日中は体操着で活動するからだ。彼は少しゆっくりな子で、この着替えが、はじめは大変だった。ぼくが手伝っても2人は、朝読書の時間に間に合わないことが何度もあり、どうしたらいいのかわからなくなった。
なぜなら1年生は、一生懸命やっているわけだから、怒るわけにはいかないし、どうやったら間に合うのか、ぼくにはわからなかった。